経営分析の重要性
決算書を見ることによりその分析ができれば、会社の実情と課題を把握し、経営に役立たせることができます。
また数字に強い経営者は、常に問題意識があり、論理的思考を持っていますので、物事を多方面から見て経営判断ができます。
計算書類とは
損益計算書は期首から期末までの経営成績を表しています。
経営成績とは投下した資本により、いかに売上をたて利益を生み出したかを示しています。
貸借対照表は期末における財政状態を表しています。
財政状態とは資金の調達およびその運用の状態をいいます。
キャッシュフロー計算書は期首から期末までの資金の流れの状況を活動区分別に表しています。
営業キャッシュフローでは本業による資金の流れを、投資キャッシュフローでは設備投資に関する資金の流れを、財務キャッシュフローでは余剰資金の使途や不足資金の調達をそれぞれ把握することができます。
収益性を見る指標
経営活動をとおしてどれだけ儲かっているかを見る指標です。
売上高営業利益率(営業利益/売上高×100%)
本業の収益力を見ることができます。
売上高などの規模が違う同業他社と比較したり、数年間にわたって分析するときに使われます。
利益の多少だけでなく営業力や経営体質、競争力が分かります。
売上高経常利益率(経常利益/売上高×100%)
会社の総合的な実力を見ることができます。
売上がどれだけ利益に結びついているか、会社のトータル的な収益力、資金力が分かります。
10%以上が理想です。
株主資本当期純利益率(当期純利益/株主資本×100%)
投資に対する収益性を見ることができます。
投下した資本でどれだけ利益を生み出したか、投資の利回りが分かります。
安全性を見る指標
資金的な面からバランスよく経営がされているか見る指標です。
流動比率(流動資産/流動負債×100%)
会社の支払能力を見ることができます。
不良在庫や滞り債権があれば除外して判断しなければなりません。200%以上が理想です。
当座比率(当座資産/流動負債×100%)
短期的な支払能力を見ることができます。
当座資産とは簡単に現金化できる資産(現預金、受取手形、売掛金、売買目的有価証券)をいいます。
100%以上が理想です。
固定比率(固定資産/自己資本×100%)
設備投資の適合性を見ることができます。
会社の身の丈にあった設備投資か判断することができます。
自己資本比率(自己資本/総資本×100%)
会社の体力を見ることができます。
50%以上が理想です。
効率性を見る指標
能率よく成果を上げているか見る指標です。
使用総資本回転率(売上高/使用総資本×100%)
総資本が効率よく使われたか見ることができます。
総資本が売上高という形で何回、回収されたか分かります。
回転率が高ければ少ない総資本で効率よく売上を上げていることになります。
株主資本回転率(売上高/株主資本×100%)
投資の効率性を見ることができます。
株主の出資した資金がどれくらい売上に貢献したのかが分かります。
棚卸資産回転月数(棚卸資産期末残高/月商)
生産・販売の効率性を在庫負担で見ることができます。
回転月数が短いと在庫になっている期間が短く、効率よく棚卸資産が回っていることになります。
成長性を見る指標
業績が順調に伸びているかを見る指標です。
増収率(当期売上高/前期売上高×100%)
当期と前期の売上高を比較して成長性を見ることができます。
5年以上続けて、毎期2桁、10%以上増加しているのが理想です。
営業増収率(当期営業利益/前期営業利益×100%)
本業の利益の伸びにより成長性を見ることができます。
売上の増加だけでなく経営の合理化等でも高くできることからその要因を見極める必要があります。
経常利益増加率(当期経常利益/前期経常利益×100%)
会社の総合的な実力の伸びが見ることができます。